(台北中央社)台湾と日本間の関係深化に貢献したとして、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の沼田幹夫代表(大使に相当)に1日、「大綬景星勲章」が贈られた。総統府で行われた式典では蔡英文総統が、今月中旬に離任する予定の沼田氏の功績として、台湾の国際機関参加を支持したり、中国が台湾への圧力を強める中で台湾のために声を上げたりした例を挙げ、台日間の実質的な関係促進に鍵となる影響を与えたとして感謝した。

式典後のあいさつで、自ら勲章を授与した蔡総統への謝意を示した沼田氏。自身に与えられた任務は日台関係強化という責任重大なもので、まだやり残したこともあると振り返り、台湾との密接な協力関係維持を後任者と同僚らに託した。

蔡総統は、台日双方が今後も手を携えて域内の協力、繁栄を目指すことに期待を示し、「あなたは台湾の堅実なパートナーです。いつでも戻ってきてください」と沼田氏に呼び掛けた。

景星勲章は、さまざまな分野で国に貢献した国民や外国人に贈られるもので、一等から九等に分かれており、「大綬」は二等に相当する。沼田氏は2014年7月に着任。任期中には日台間で、経済や漁業、防災、教育などの取り決めや協力覚書が20項目締結されたほか、17年1月には同協会の名称が従来の「交流協会」から現行の「日本台湾交流協会」に改められた。

(葉素萍/編集:塚越西穂)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201910020001.aspx
中央社フォーカス台湾 2019/10/02 12:11

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蔡総統(右)から勲章を贈られた沼田代表