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香港での抗議活動の際にマスクなどで顔を隠すことを禁止する規則が、香港の憲法にあたる「基本法」に違反するとした香港の高等裁判所の判断について中国で立法を担う全人代=全国人民代表大会は、香港の裁判所には規則が基本法に違反するかどうかを判断する権限はないとする談話を発表しました。

香港の高等裁判所は、香港政府が先月、「緊急状況規則条例」を発動して抗議活動の際にマスクなどで顔を隠すことを禁止する規則を設けたことについて、市民の権利を必要以上に制限しているとして、香港の憲法にあたる「基本法」に違反するという判断をくだしました。

これについて中国で立法を担う全人代の担当部門の報道官は19日、「香港の法律が基本法に違反するかどうかは全人代だけが判断や決定をでき、ほかのどの機関にも権限はない」と指摘し、香港の裁判所には規則が基本法に違反するかどうかを判断する権限はないとする談話を発表しました。

また、中国政府で香港問題を担当する国務院香港マカオ事務弁公室の報道官も19日、コメントを発表し、香港の高等裁判所の判断について「全人代の権威と香港の行政長官の権力に公然と挑戦するもので、社会に深刻なマイナスの影響を与える」とする談話を発表しました。

全人代や中国政府の声明は、香港の司法の独立を脅かしかねないものだとして香港市民が一層反発することが予想されます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20191119/k10012182521000.html?utm_int=news_contents_news-main_002
NHKニュース 2019年11月19日 13時46分

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