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中国政府は定年になった香港警察のトップの後任に、5年前に民主的な選挙の実現を求めた「雨傘運動」の際に強硬な対応をとったとされる※トウ炳強氏を任命しました。抗議活動にさらに厳しく対処していくとみられます。

中国国営の新華社通信によりますと、中国政府は19日、定年になった香港警察のトップの後任についてナンバーツーの※トウ炳強氏を任命することを決定しました。トウ氏の任命については香港政府のトップの林鄭月娥行政長官の指名に基づいて、決定したということです。

中国の共産党系のメディアはトウ氏について、香港で5年前に民主的な選挙を求める抗議活動「雨傘運動」が起きた際に厳しい取締りを行い強硬派として知られていると伝えています。

トウ氏は19日午前、香港で記者会見し「暴力を一刻も早く抑えることに努力したい。警察のやり方に対する不満があるのも認識しているが一方で支持もされている」と述べました。

そのうえで、多くの市民が求めている警察の対応を調べる独立調査委員会の設置については「既存の機関による調査が行われている」と述べて、受け入れない考えを示しました。

香港で警察と若者の間で激しい衝突が相次ぐ中、警察トップに就任したトウ氏は、抗議活動にさらに厳しく対処していくとみられます。

※トウは「登」におおざと

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20191119/k10012182761000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
NHKニュース 2019年11月19日 14時08分