(台北中央社)外交部(外務省)は29日、中曽根康弘元首相の死去を受け、報道文で哀悼の意を表明した。在任中には地域の安定に大きく貢献したほか、両岸(台湾と中国)関係や台湾情勢にも長期にわたって関心を寄せ、中国に対して「武力による台湾統一の立場を放棄するよう呼び掛けた」とし、「日本の現代政治史における偉大な政治家の一人」とたたえた。

また、2005年に東京で開かれた台日フォーラムで「独立や尊厳を追求してきた台湾人民の精神に敬意を示した」ことや、中曽根氏が会長を務める「中曽根康弘世界平和研究所」と台湾のシンクタンクが密接な交流を続けていることなどに言及。「中曽根元首相の精神と提言は、引き続きアジア太平洋地域を平和へと導き、台湾が国際社会で自由と民主主義の価値を固く守る重要な力になると信じる」としてその死を悼んだ。

(編集:塚越西穂)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201911290005.aspx
中央社フォーカス台湾 2019/11/29 19:04

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游・総統府秘書長(右)と握手を交わす中曽根元首相=2005年9月、東京