北朝鮮が新たな挑発に踏み切る可能性を示唆していることについて、アメリカ国防総省は、
自制を求めるとともに、アメリカ軍の備えは万全だと強調し、北朝鮮をけん制しました。

北朝鮮はアメリカとの非核化交渉をめぐり、一方的に年末を期限として制裁の解除などの譲歩を迫り、
長距離弾道ミサイルの発射を再開する可能性を示唆するなど挑発的な姿勢を強めています。

これについて、アメリカ統合参謀本部のライダー報道官は、12日の会見で「北朝鮮が非核化を実行し、
核実験や長距離ミサイルの発射を行わないとした約束を守るよう願っている」と述べ、北朝鮮に対して、新たな挑発に踏み切らないよう自制を求めました。

そのうえで「われわれは北朝鮮の発言を真剣に受け止め韓国軍とともに、脅威に備えた適切な防衛体制をとっている」と述べ、
アメリカ軍の備えは万全だと強調して北朝鮮をけん制しました。

一方、北朝鮮の核実験やミサイルの発射の兆候をつかんでいるかどうかについては言及を避けました。

アメリカは11日に開かれた国連安全保障理事会の会合で「挑発行為をやめなければ相応の対応をする」と、北朝鮮を強くけん制しましたが、
北朝鮮は「われわれがどの道を選ぶのかはっきりした決心をくだす決定的なきっかけになった」と反発していて、新たな挑発行為への警戒感が高まっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191213/k10012213341000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001