大分市は20日、中国湖北省武漢市から料理人を招いて2月8日に開催予定だった食のイベント「武漢点心屋台村」を延期すると発表した。大分市と武漢市の友好都市締結40周年の記念事業だったが、現地で新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が急増しており、市民の間で感染への不安が高まっていた。

 イベントでは、武漢市から料理人5人を招待。JR大分駅前の広場に屋台を設け、武漢風スペアリブなど現地料理を提供する予定だった。大分市は、武漢市での急激な感染拡大を踏まえて20日に延期を持ちかけ、武漢市側から了承を得たという。開催日時は未定。

 大分市は3月14〜21日、友好交流のために中学生5人を武漢市に派遣し、3月26日には武漢市長らを大分市に招いて記念式典を行う予定。これらの事業について、大分市は「現時点では実施予定だが、状況を見て判断する」としている。

 武漢市では新型ウイルスによる肺炎の発症者が急増しており、死者も発生。国内でも、武漢市に滞在歴がある神奈川県在住の男性の感染が確認されている。 (井中恵仁)

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西日本新聞 2020/1/20 20:08 (2020/1/20 22:29 更新)