中国を中心に感染が拡大する新型のコロナウイルスについて、中国の疾病予防センターなどのグループは、
WHO=世界保健機関に報告する前の先月半ばの段階で、ヒトからヒトへの感染が起きていたと発表しました。

中国の疾病予防センターなどの研究グループは、湖北省武漢で今月22日までに新型のコロナウイルスによる肺炎と確認された、
最初の425人のデータを詳しく分析した結果を、アメリカの医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表しました。

それによりますと、先月中に47人が肺炎を発症していて、中国がWHOに報告する前の先月中旬から、
患者と濃厚に接触した人たちの間で、ヒトからヒトへの感染が起きていたとしています。

また、15歳未満の患者はおらず、ほぼ半数が60歳以上で56%が男性だったということです。

そして、一部の患者の分析から、感染から症状が出るまでの平均の潜伏期間は5.2日で、
患者1人から感染が2.2人に広がったとみられるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200130/k10012265221000.html