|ソウル駅や永登浦駅など、ホームレスの半分以上はマスク使用せず
|「息苦しい」と着用拒否
|「もしかすると感染するのでは」市民たちの不安募る
|一部の老人ホーム臨時閉鎖、脆弱拠点も『非常灯』
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「コロナウイルス?罹る時は罹る」

感染確定者の増加で新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎)の恐怖がさらに拡散しているが、ホームレスの相当数はマスク着用など基礎的な予防措置も無視していた。関連団体ではマスクなどを支給しているが、彼らには無用の長物となっている。これについて、近隣の市民は憂慮の視線を送っている。

同時に防疫に脆弱となるチョクバンチョン(ドヤ街)や老人ホームなどに対しては、自治体が手指消毒剤やマスクを支給するなど総力対応に乗り出している。一部の老人ホームは今月中旬まで、臨時閉鎖を決定している。

(写真)
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▲ 2日、ソウル 永登浦駅の近くで、ホームレスが休息を取っている。大部分のホームレスが、マスクを着用していない。
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■ マスクを配っても無視するホームレス・・・住民憂慮

2日、イーデイリーがソウル駅や永登浦駅などでホームレスを支援するセンターを訪問して確認した結果、これらのセンターは武漢肺炎予防のための手指消毒剤とマスクを確保して、センターに訪問するホームレスに支給していた。

ソウル駅のホームレスセンターの関係者は、「ホームレだけでなく、ソウル駅に訪れる人々全員のために(ホームレスの)マスク着用は重要だ」とし、「ソウル駅は外国人も数多く歩いて流動人口が多く、ホームレスが一度感染すると大変なことなので余計に気を使っている」と説明した。

このように関連団体がホームレスの感染予防のために集中しているが、当のホームレスたちは武漢肺炎の流行に特に関心がない者が多かった。実際に街で見たホームレスの半分以上はマスクを着用していなかった。

ソウル駅で会ったホームレスのイ某さん(66歳)は、「(記者がマスクを渡すと)マスクは今、自分のポケットにも一つあるが窮屈で不快なので使っていない。マスクよりも必要なのはタバコだ」と言いながら、「タバコはないか」と問い返した。彼は続けて、「コロナウイルスに罹るときは罹る、特に心配していない」と普通に話した。

また別のホームレスであるイム某さん(50歳)は、「マスクを支給されたが面倒くさいので使わなくなり、手指消毒剤も面倒くさい」とし、「(武漢肺炎に)罹るときは罹る、自分はホームレスだから特に構わない」と話した。ホームレスの中でマスクを着用していたホン某さん(43歳)は、「センターではマスクをしろと強調するが、しない者は絶対にしない」とし、「私がニュースを見たとき、SARSよりも危険と言ってたので着用している」と話した。

ただでさえ衛生に脆弱なホームレスが伝染病に無神経な様子に対し、近隣の市民は憂慮の視線を送っている。

ソウル駅から徒歩15分の距離に位置する龍山区 フアム市場のパク某さん(66歳)は、「ホームレスが道に捨てられたコーヒーやタバコもそのまま拾って吸っているが、そのうち細菌が移らないかと心配になる」とし、「一緒に生活して行かなければならないので何とも言えないが、心配になるのは事実だ」と説明した。

近くの龍山中学校に通うイ・ドユン君(14歳)は、「普段から町内でホームレスを多く見るけど、すれ違って風邪が移らないか心配した」と吐露した。イ君と一緒にいた友人も同じ心配をしているかのように、イ君の言葉にうなずいた。

ある自治体の関係者はこれについて、「街のホームレスは担当部署でパトロール中に会うホームレスごとにマスクを支給して、手指消毒剤を使う形で管理している」とし、「これに関連して徹底的に備えている」と説明した。

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▲ ソウル駅でKORAILの関係者が、武漢肺炎予防のための消毒作業を行っている。

■ 一部の老人ホームは一時閉鎖

(略)

ソース:イーデイリー(韓国語)
https://www.edaily.co.kr/news/read?newsId=01623606625666584