韓国の積極的な検査と透明な公開はファクトだ。だが、これが今、自慢気取りで全面に出すほどのことだろうか。

アパート団地で火事が発生したが、隣の家より自分の家のほうが被害をはやく把握していると自慢しているようなものではないか。
そんな時間があれば黙黙と鎮火に集中するべきだ。

「検査力こそは我が国が世界最高水準」と語る大統領と、「圧倒的検査でいち早く(感染者を)見つけ出しているだけ」という青瓦台
(チョンワデ、大統領府)秘書官の抗弁を見てよぎった考えだ。

反対陣営だからといって大声を上げることもない。何か一つでもちゃんとやっていることがあるのかと。

今の政界を見ると、陣営を問わずコロナ退治に対して純度100%の真心を持った人はいないように見える。
大統領の謝罪がないと食い下がることが何の役に立ち、国内がめちゃくちゃなのに北朝鮮に防疫協力を提案するとは一体どんな与太話なのか。

あっちでもこっちでも、結局政争の道具としてコロナを活用しているだけだ。先進国入りの目標は当分忘れたほうがいい。
出生率は長期的に低下する局面だ。在宅勤務や休校による働く女性たちの悲鳴は「子どもがいないor夫がいない=幸運」という公式を静かに再確認させているところだ。

「大韓民国」ブランドも打撃を受けた。それでも某市民団体がそうしたように、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官を80余カ国の
韓国人入国制限事態を理由に告発することでもない。康長官だけの無能によって起きた事態ではないからだ。

「コロナその後」のほうがもっと怖い。大韓民国の素顔を直視して、もう一度やり直さなければ未来はない。
また「韓国人でごめんなさい」とは思いたくない。韓国はこんな国ではない。
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