(台北中央社)集団感染が確認された海軍軍艦の訓練修了式に出席していた黄曙光参謀総長が16日、蔡英文総統との定例会議に出席していたことが分かった。総統府が19日明らかにした。会議中は席の間隔を1.5メートル以上空けるなど感染予防を徹底していたとし、中央感染症指揮センターから感染リスクは比較的低いと判断されたと説明。その上で、医療チームは総統の健康状態をより厳密に注視していくと慎重な姿勢を見せた。

同艦を含む3隻で航海訓練が実施され、艦隊は太平洋のパラオに先月12〜15日に寄港。寄港から30日が経過した今月15日、乗員が下船し、修了式が行われた。18日に3人の感染が明らかになり、19日には新たに21人の陽性が発表された。

蔡総統は同艦が台湾に到着した今月9日、港で同艦を出迎えたが、乗員は検疫のため艦内にとどめられており、総統府は接触による感染の危険はないとしていた。修了式に出席していた黄参謀総長らは、同艦で感染者が確認されたのを受け、公共の場への出入り自粛などが求められる「自主健康管理」を行っている。

総統府の張惇涵報道官によれば、蔡総統は軍での集団感染発生に遺憾の意を示し、防疫対策を徹底するよう求めたという。

(葉素萍、温貴香/編集:楊千慧)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/202004190006.aspx
中央社フォーカス台湾 2020/04/19 19:19