繰り返し中国を中傷しようとするその背後には、悪質な政治的動き、政治的たくらみがあることは、米国の各界から国際社会にまではっきりと見抜かれている。米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、「米国では、感染症への反応が政治的打算によって覆い隠されていることがままある」と指摘した。英国の王立国際問題研究所のジム・オニール会長は、「中国への非難は危険な注意力をそらす戦略」と題した論文の中で、「多くの国の政府にとって、中国に汚名を着せるのは国民の注意力をそらして自国の感染症対策の準備不足を覆い隠そうとする戦略だ。

目下、世界で一番大事なことは感染症が引き起こした健康と経済の二重の打撃に対して全面的に協力・対応することだ。こうした非難の茶番劇は感染状況にとって何のメリットもなく、危機を内部に潜ませることになる」と指摘した。

危険な「政治ウイルス」に対しても、新型コロナウイルスに対するのと同じように世界が力を合わせて闘うことが必要だ。国際連合の少数民族問題の特別報告者のフェルナンド・ド・ヴァレンヌ氏は、「新型肺炎は健康の問題というだけでなく、嫌悪、排斥、憎悪の感情を増大させるウイルスだ。西側諸国の街角でマスクをつけたアジア系の人々がののしられたり、暴力をふるわれたりしているのが、その恐るべき証拠だ。科学誌「ネイチャー」に発表された文章は、「新型肺炎が発生してから、世界各地でアジア人が人種差別主義の攻撃対象になっており、数え切れない多くの人々が心身の健康と生きる手段を失った」と指摘した。

病気に直面して、挑発を繰り返し、デマをでっち上げて問題を引き起こすのか、それとも団結協力し、ともに現在の困難を乗り越えるのか。人類の歴史、生命、未来に対する道徳心と良心が問われている。もしも「政治ウイルス」が国際正義に打撃を与えるなら、米国の一部の政治屋がウイルスを政治的な武器とみなすなら、世界が受ける損失と苦痛は計り知れず、人類の歴史に暗黒の1ページを記すことになるのに疑問の余地はない。(編集KS)