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▲ ソウル市瑞草区の蚕院漢江公園で今月2日午後、中国料理店の配達員(手前)が、ロープに結び付けられた容器に配達する料理を納め、橋の向こう側の水上ビルにいる人々へ渡しているところ。
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韓国中部地方を3日間襲った集中豪雨で漢江の水位が急激に上がり、ソウルの漢江公園の各所が浸水した。水上ビルと陸地をつなぐ橋が水に沈んでしまい、ビルの職員らが、あらかじめ注文していた料理をロープに結わえて配達してもらうという一幕もあった。
 
今月2日午後4時30分ごろ、ソウル市瑞草区の蚕院漢江公園で、水上ビルと陸地を結ぶ橋(3メートル)が水に沈んだ。船の上に建てられたこの水上ビルは、普段はレストランやカフェを営み、ヨットの船着き場も備えている。会社側によると、大雨が降った今月2日午後4時30分ごろ、水上ビル内部には3人の関係者がいた。まず会社側は同日午後4時ごろ、ソウル市漢江事業本部から「八堂ダムの放水状況が尋常でない」という案内を受け、漢江の水位上昇に備えて中にいた客と従業員をビルの外に出した。会社の代表とヨットの操縦士2人は、増水した場合にビル内部やヨットの整備をするため残っていた。

3人だけで残ることになった一同は、腹ごしらえをしようと近くの中国料理店にジャージャー?など中華料理を頼んだ。この時点では橋は掛かっていて、渡れる状況だった。ところが料理店の配達員がジャージャー?を収めた岡持ちを持って着いた午後4時30分ごろには、突然の増水で橋は水に飲まれてしまっていた。

橋の入り口でどうすればいいか分からずにいる配達員に、会社の関係者が、あらかじめ陸地とつないでおいた非常用のロープにプラスチックの容器を結わえて投げた。会社の代表は3日、本紙の電話インタビューに応じて「幸い橋は完全には沈んでおらず、人が渡れる程度ではあったけれど、万一の危険な状況に備えてロープを使って料理を渡してもらった」と語った。

ビルにいた3人は3日午後7時ごろ、ゴムボートに乗って陸地に渡った。3人が脱出した後、蚕院漢江公園は出入りが全面的に制限された。

ソース:朝鮮日報
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