K-POPがきっかけで韓国に興味を抱いたという國料大夢さん(鹿児島大学4年生)は、日韓の大学生による国際討論・交流プログラム「日韓学生フォーラム」の実行委員長を務める。1986年に始まったこのプログラムは「非政治、非営利、非宗教」を掲げ、両国の学生が毎年8月に約2週間、寝食を共にしながら理解を深める活動を続けてきた。新型コロナウイルスの影響で今年は初のオンライン開催となったが、日本の大学生11人、韓国の大学生15人が「Beyond The Wall」を合言葉に13日から交流を続けている。

 「学術的な交流と文化的な交流があるが、前者は政治や歴史、文化や経済などに分かれてディスカッションを行っている。例えば輸出管理もテーマになっている。SNSを見ると、すぐ“断交しろ”など過激な意見を書き込む人もいるが、すごく視野が狭いと正直思うし、全ての情報が正しいというわけでもないと思う。やはり直接対話することでメディアだけでは分からないこともわかってくる。この活動に参加したOB・OGの中には公的機関や民間企業、個人的な活動の中で韓国と関わっている方もたくさんいる。地道な活動だし、政治を変えるのは難しいかもしれないが、こうした交流が広がっていけば、日韓関係に良い影響を与えられる力になると信じている」。

 國料さんの話に、桑畑さんも「直接会いに行けなくても、オンラインで会うこともできる。若い方々がどんどん発信していけば、次の世代、次の世代…と、徐々に変わっていくのではないかと希望を持っている」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

(終わり)おいこら