[北京 21日 ロイター] - 中国空軍は19日、核攻撃能力を備えたH─6爆撃機が、米領グアムのアンダーセン空軍基地を標的にしているとみられる攻撃のシミュレーションを行う動画を公開した。

動画は人民解放軍空軍の微博(ウェイボ)アカウント上で公開された。中国は米国務省高官の台湾訪問に反発し、19日に台湾海峡付近で前日に続き軍事演習を行った。

グアムにはアンダーセン空軍基地など米軍の主要な施設があり、アジア太平洋地域の有事への対応で重要な役割を果たす。

2分15秒の動画は「戦争の神『H─6K』、攻撃を開始」という名称で、映画の予告編のような劇的な音楽が流れ、H─6爆撃機が砂漠から離陸する様子が写っている。

その後操縦士がボタンを押すと、海岸沿いの滑走路に向かってミサイルが落ちる。どこの滑走路か具体的には言及していないが、動画で写される滑走路の衛星画像はアンダーセン空軍基地のレイアウトと全く同じに見える。

音楽が突然止まり、地面が揺れる様子や空から見た爆発の映像が写される。人民解放軍空軍は動画の説明で「われわれは祖国の空の安全の擁護者だ。祖国の空域を常に防衛する自信と能力を備えている」と記している。

ロイター 2020年9月21日5:21
https://jp.reuters.com/article/china-usa-security-idJPKCN26C0UJ

参考資料
https://i.imgur.com/enBxyth.jpg
https://i.imgur.com/uy0QuQX.jpg