国連のトマス・オヘア・キンタナ北朝鮮人権状況特別報告者が、9月に西海(ソヘ、黄海)で発生した韓国海洋水産部公務員イさん(47)射殺事件は北朝鮮の国際人権法違反だと述べ、国連レベルの調査をするかどうか検討すると明らかにした。

韓国の東亜日報によると、キンタナ報告者は7日(現地時間)の電話インタビューで、イさんの遺族が国連レベルの公式調査を要求したことに関連し、「国連の調査を求めるイさんの遺族の書信を受けた。調査するかどうかを近く検討する」と話した。

イさんの兄は6日、ソウル国連人権事務所を訪問し、キンタナ報告者あてに国連レベルの公式調査を求める要請書を伝えた

キンタナ報告者は「北朝鮮政府が出した声明といくつかの事実関係をみると、これは国際人権法違反事項とみられる。この点を北朝鮮政府は認めるべき」と人権法違反の可能性を繰り返し強調し、「北朝鮮当局も遺憾表明をしただけで、まともに謝罪していない」と批判した。韓国政府に対しては「この事件を『越北』と主張するにはその証拠を提示する必要がある」と注文した。

キンタナ報告者は国連で北朝鮮人権問題を担当する最高位級で、人権侵害に関するイシューが発生するたびに韓国・北朝鮮当局に真相調査などを強く訴えてきた。国連の北朝鮮人権状況特別報告者は北朝鮮人権状況を調査・研究し、国連総会と人権理事会に報告する任務を遂行する。

中央日報日本語版 10/9(金) 12:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4ec41e48963a0007fdf150dd24823e2ad876c65