「韓国は先進国と言う人がいるが、軍隊は人権蹂躙でしかない」

 韓国は国家が個人の自由に干渉することが多く、世界でも数少ない独特な状況にいまだにおかれている。なかでも軍隊は、韓国で徴兵制が始まって以来、解決しなければならない課題が多い分野である。近年、募兵に関してさまざまな議論が出されているが、軍人の処遇改善が遅れていることに変わりはない。

韓国では、光化門や江南駅などの人が多い繁華街で「K9自走砲やK1戦車を運転できる人は手を上げてください」と叫ぶと、少なくとも20人以上が手を上げるという話が冗談みたいに語られる。

 銃を撃った経験を問う質問は子供だましみたいなものだ。

 韓国社会で、軍隊は男性にとって特別な意味を持ち、また、敏感なテーマなのだ。

 筆者は26か月、陸軍に勤務した。

 下士以上の副士官と将校は職業軍人で、今回、取り上げるのは二等兵から兵長までの徴兵による軍人である。

 いまは服務期間が大幅に短縮され、陸軍は18か月となった。

 韓国の徴兵制は1951年に始まり、陸軍、海軍、海兵隊、空軍、常勤予備役、義務警察、義務消防、海洋義務警察など多様で、服務期間は所属する軍によって18か月から21か月となっている。

 服務期間後の8年間は予備役に、また満40歳まで民防衛に参加することが定められており、兵役は満18歳から始まり、終わるのは満40歳である。

 韓国は先進国と言う人がいるが、軍隊は人権蹂躙でしかない。

 最も血気盛んな10代末から20代前半に入隊し、社会のどん底に落ちるといっても過言ではない。

 義務という名の下、韓国の健常な平均男性は集団生活をしながら、少なからぬ時間を国家のために費やさなければならない。

服務期間中に負傷し、個人が治療費を負担しなければならないケースも
 一番の問題はそれに伴う補償や処遇が非常に小さいことである。

 国家は国民の義務を掲げて若者に時間を割くよう要求するが、軍隊を終えても保証など得られるものはほとんどない。

 さらに、服務期間中に負傷し、個人が治療費を負担しなければならないケースすら珍しくない。

 最低賃金に及ばない給与と劣悪な環境、自由が剥奪された状態で1年以上を過ごす軍隊は決して良いとはいえない

 いまはかなり改善されたが、2020年時点の兵長の月給は54万ウォン(1ウォン=0.09円)水準で、二等兵は40万ウォン程度しかない。

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/fda5503549d850f126b528b0d0e049da9b5a335a
https://amd.c.yimg.jp/amd/20201011-00667284-shincho-000-1-view.jpg