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南シナ海からインド洋にかけた海域に派遣されている海上自衛隊の潜水艦や護衛艦が、ベトナムのカムラン湾に寄港しました。日本とベトナムは南シナ海での海洋進出を強める中国を念頭に、連携を強化するねらいがあるとみられます。

海上自衛隊は先月から1か月余りの日程で各国の海軍などと共同訓練を実施するため、南シナ海からインド洋にかけた海域に、最大の護衛艦「かが」などを派遣しています。

防衛省によりますと、9日は南シナ海の公海で、派遣部隊に潜水艦「しょうりゅう」も加わり、海中に潜って航行する潜水艦を相手に見立てて追尾する訓練を実施したということです。

派遣部隊は10日、補給のためベトナム南部のカムラン湾に寄港しました。

カムラン湾は、ベトナムが中国と領有権を争う南シナ海の南沙諸島(英語名・スプラトリー諸島)に近く、ベトナム海軍の戦略的な要衝になっています。

日本とベトナムの防衛当局は、中国が南シナ海での海洋進出を強めていることを念頭に、連携を強化するねらいがあるとみられます。

菅総理大臣は就任後初めての外交訪問として、今月中旬にもベトナムを訪れる方向で調整を進めています。

NHKニュース 2020年10月10日 16時09分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201010/k10012657551000.html