【北京=西見由章】中国で対台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の朱鳳蓮(しゅ・ほうれん)報道官は10日、台湾の蔡英文総統が中国に対話を呼びかけた演説について「敵対意識を継続し、台湾の民心を惑わせるもので、独立を企む民主進歩党当局の本質を再びさらけ出した」と反発する談話を発表した。中国メディアが伝えた。

 朱氏は、民進党が「一つの中国」原則を体現した「1992年コンセンサス(合意)」を認めず、外部勢力と結託して挑発を行っていることが中台関係の緊張を招いた根本的な原因だと主張。「台湾独立は袋小路だ」と改めて牽制(けんせい)した。

産経ニュース 2020.10.10 19:53
https://www.sankei.com/world/news/201010/wor2010100022-n1.html

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演説で中国に対話を呼びかけた台湾の蔡英文総統(右)=10日、台北(ロイター)