なおドイツには、他に類例を見ない特異な性システムが存在した。
ドイツ本国に強制連行した外国人労働者向けの慰安所は、日本でも類似の施設がないわけでもなかった(朝鮮_人徴用者、
中国人連行者やマライの現地人兵補向けの慰安所など)が、悪名高い強制収容所内にこの種の女囚を利用した
男囚向け施設が作られたことが明るみに出たのは、ごく最近のことである

クリスタ・パウルの研究によると、ヒムラーの指示で一九四二年頃からアウシュビッツを含む9箇所強制収容所内に設置されたという。
目的は同性愛の排除とか、囚人の団結阻止とも言われれるが、労働成績を向上させる刺激策でもあったという。
この「恩典」に浴したのは、カポと呼ばれた囚人の職制が多かったが、政治犯も含まれていたようである。
ドイツ兵は慰安所システムが整備されていたからといって、征服地における強姦が少なかったわけではなく、ロシア、東欧、フランスなどで、多数の事例が報告されている。
なお、ドイツ・イタリア軍が共同で運営していたシシリー島の慰安所は、米英軍に占領された後,そのまま,米軍の慰安所として使用されたという。


ドイツ政府は「人道に対する犯罪には時効はない」と宣言し、犯罪者の追及と処罰、被害者に対する補償を進めてきた。
ドイツの国家賠償については下記のスレッドを参照
日本側http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=phistory&;nid=75355
韓国側http://enjoyhjapan.naver.com/tbbs/read.php?board_id=phistory&;nid=75355
「人道に対する犯罪」とは、6百万人のユダヤ人殺害、二百万のポーランド知識人、それを上まわるロシア(旧ソ連)人の殺害、
五十万のジプシー(ロマ)の集団殺害、大量の人体実験、不妊断種手術、障害者や病人の安楽死政策……といった一連のナチ犯罪を指す。
しかし西尾幹二が指摘するように、「旧ドイツ軍による巨大規模の管理売春までは含まれていない」のである。

今のところ責任者の追及も、補償の声も出ていない。