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アメリカのポンペイオ国務長官が、国内に設置されている中国語の教育施設「孔子学院」を、年内にすべて閉鎖するよう求めていることについて、中国政府は「教育交流の政治問題化は、やめるべきだ」と強く反発し、状況しだいで何らかの対抗措置をとる考えを示唆しました。

「孔子学院」は中国語などを教えるため、中国政府が各国の大学などと協力して世界中に開設してきたもので、アメリカのポンペイオ国務長官は15日、国内の孔子学院について、学生や生徒に悪影響を与えていると非難し、年内にすべて閉鎖するよう求めていることを明らかにしました。

これについて中国外務省の趙立堅報道官は、16日の記者会見で「孔子学院の運営は透明で、両国の人的交流を促進するために積極的に貢献している」と述べ、学生や生徒に悪影響を与えているという主張に反論しました。

そして「ポンペイオ氏などアメリカの一部の政治家は、直ちに誤りを正し、教育交流の政治問題化をやめるべきだ」と強く反発したうえで、状況しだいで何らかの対抗措置をとる考えを示唆しました。

孔子学院をめぐっては、アメリカの対中強硬派の議員などが、中国の影響力の拡大を図るものだと問題視し、各地で閉鎖が相次いでいて、中国はいらだちを強めています。

NHKニュース 2020年10月16日 22時01分
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