[学びはだれのもの]

 新型コロナウイルス関連の影響を理由に県内の大学に休学を届け出た学生が、前期・後期合わせて少なくとも延べ68人いることが17日、沖縄タイムスの取材で分かった。退学の届け出も12人いた。家計の問題やアルバイト収入減などの経済的事情、オンライン授業に伴う学習環境の不十分さへの不満などが主な理由とみられる。国の学生支援給付金は各大学で少なくとも4540人が申請した。コロナ禍で学生生活が苦しくなっている現状がうかがえる。(社会部・徐潮=じょ・ちょう)

 本紙が9月末から10月中旬にかけて県内全8大学(短大を含む)に取材し、7大学から回答を得た。沖縄キリスト教学院大・短大は「集計中」とした。通年で休学した学生は前期1、後期1として数えた。理由を明記していない場合もあり、コロナの影響による休学、退学は実際はさらに多い可能性がある。

 各大学によると、アルバイトがなくなったり勤務時間が減ったり、親の収入減といったケースが多いという。オンライン授業など学習環境の変化や、就職活動、家業の手伝いなどを理由に挙げる学生もいた。

 琉球大は休学が前期18人、後期26人。退学者は前期のみ3人いた。名桜大は休学が前期2人、後期4人。退学者は前期1人。沖縄国際大は後期のみ休学と退学が各4人。沖縄大は休学が前期7人、後期6人、退学は後期4人だった。

 沖縄女子短大は「経済的理由で休学した学生はいるが、コロナの影響かどうか判断できない」と説明した。

 国はコロナで困窮する学生の支援策として、バイト収入が激減した場合は10万円、住民税非課税世帯には20万円を給付する「学生支援緊急給付金」を創設。対象者を43万人と想定し、各大学を通じて申請を受け付けた。

 一部の大学は学費の延納や分納を認めたり、独自の奨学金を設けたりして、学びをやめる学生を出さないよう工夫している。オンライン授業用にノートパソコンなどを貸し出している大学もある。

 沖縄キリスト教学院大学の玉城直美准教授は「学生の声を真摯(しんし)に聞き、一緒に乗り越える仕組みを大学側と学生が共に考えることが大切だ」と指摘する。

沖縄タイムス 2020年10月18日 10:12
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/649713

https://i.imgur.com/5t0lfWx.jpg
コロナによる各大学の休学・退学者数(2020年度)

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