【ハノイ時事】ベトナム・ハノイ滞在中の菅義偉首相は19日、日越大学でスピーチした。ベトナムと東南アジア諸国連合(ASEAN)に親近感を示した上で「かけがえのない友人を大切にしていく」と表明。「自由で開かれたインド太平洋のさらなる繁栄のため共に汗をかき、力を合わせて前に進んでいこう」と呼び掛けた。

 スピーチでは政権の看板政策の一つ、社会のデジタル化にも言及。「デジタル技術やデータは国境を越え、経済をつなぎ、あらゆる社会活動に影響を与える存在だ」と語り、今後、ASEANとデジタル化で協力していく考えを示した。
 首相は、45年前に政治の道に進んだと自らの半生を振り返りつつ「その道のりは、ゼロからのスタートで日本の歩みと似ている」と指摘。同時に「目覚ましい発展を遂げてきたベトナム、ASEANともどこか似ているものを感じる」と語った。

時事ドットコム 2020年10月19日16時44分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020101900773&;g=pol

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日越大学で、スピーチをする菅義偉首相=19日午後、ハノイ