2020年10月23日、韓国・ニュースクエストは、韓国でインフルエンザワクチンの予防接種を受けた人が死亡するケースが続出し、不安が高まっていると報じた。

記事によると、韓国では今月16日から23日午前零時までに予防接種を受けた人のうち32人が死亡した。死亡したケースの他にも接種後に異常症状を訴える人も急増している。

死亡したケースは、16日の仁川の高校生を除くほとんどが70代以上の高齢者。特定のワクチンではなくそれぞれ違うワクチンを打っており、正確な死因は分かっていないという。

こうした状況を受け、医師協会は22日に「まだワクチン接種と死亡の因果関係は明らかになっていないが、現在行われているインフルエンザに関する全ての予防接種を1週間中断することを勧告する」との立場を発表した。

一方で疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は「死亡者が増えてはいるが、調査では予防接種との直接的な関連性は低いとされた」とし、「まだ中断する必要はないというのがわれわれと専門家の判断」と話した。

大韓ワクチン学会も「学会でも状況の重要性を認知し、原因と解決策を多角度から確認している」としつつ「新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念される状況であるため、小児・青少年や高齢者、慢性疾患のある免疫力の低い人などへのワクチン接種は引き続き行うべき」と強調したという。

韓国のネットユーザーからは「ワクチン死亡者の増加速度がコロナ死亡者の増加速度より速い」「すぐに中断するべきだ」「30人以上が死亡しているのに関係ないと?なぜ政府は何の措置も取らない?」「政府にはもっと慎重な対応をしてもらいたい」「予防接種を受けられるレベルの健康状態だったのに、接種後1〜2日で死ぬなんておかしい。しっかり原因を究明してほしい」「コロナより深刻な状況だ」など不安の声が続出している。
(翻訳・編集/堂本)

2020/10/23 16:38 (JST) ©株式会社 Record China
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