2020年10月30日、米華字サイトの留園網は、日本の耳かきサービス店を紹介する記事を掲載した。

記事はまず、中国では耳かきサービスと言えばサービス提供者もサービスを受ける客も「おじさん」が定番だと説明。竹のイスに座ってお茶を出し、耳あかを取るというスタイルが一般的だとしている。

一方で、日本の耳かき専門店は「着物を着た若い女性が耳かきを行い、客は若い男性が多い」と紹介。「しかも中国のように公園や川のほとりではなく、秋葉原のような都会に店があり、畳の上で耳かきをするのだ」と伝えた。

その上で、「日本人にとっての耳かきは、単に耳あかを取ってもらうということのみならず、心を癒す舞曲であり、一種の儀式のようなもの」とし、「知らない人の膝枕は、このサイバー社会において安心を感じられる場所なのである」と説明している。

また、「日本の1980年代前後の世代は、母親の膝枕で耳かきをしてもらった人が多く、父親が仕事で忙しく不在の中での母親との親密な関係は精神的な相互依存のようになっていて、耳かきはそうした子ども時代の記憶をよびさますものなのだ」と説明した。

このほか、「日本では夫婦間で相手の耳かきをしてあげることが親密さを示すものとなっており、アニメの中でも2人の関係がいかに親密であるかを表すのに耳かきのシーンが出てくるほど」とも解説。「日本人にとっての耳かきは、単なる身体的な必要というだけではないく、癒しという意味がある」の見方を示した。
(翻訳・編集/山中)

2020年11月8日 11時30分Record China
https://www.recordchina.co.jp/b849062-s0-c30-d0062.html

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