英国で発生した感染力がさらに強くなった変種新型コロナウイルスを遮断するため欧州各国が相次いで英国との航空便を中断している。

ロイターやAP通信などによると、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、オーストリア、アイルランド、ルーマニアなど欧州の多くの国が20日に相次ぎ英国発の航空便乗り入れ禁止措置を発表した。

ドイツはこの日午前0時から貨物機を除いた英国発の航空便の着陸を禁止した。

ドイツの消息筋はこうした措置が欧州連合(EU)加盟27カ国全体で採択される可能性に言及し、加盟国が英国との海上・陸上鉄道連結手段と関連した共同対応を協議していると伝えた。

フランスもこの日午前0時から48時間にわたり英国からのすべての移動を中断すると日刊ル・パリジャンが報道した。また、航空、海上、鉄道、貨物運送がすべて中断される。

ベルギーも最小24時間にわたり英国から出発する航空便とユーロスターなど鉄道の乗り入れを禁止する。オランダ、イタリア、オーストリア、アイルランドも英国からの航空便乗り入れを禁止することにした。

EUも今回の問題を深刻にみている。下半期のEU議長国ドイツの外交官は21日、変種新型コロナウイルス問題を議論するため緊急会議を招集したと明らかにした。

英国政府は19日にロンドンと南東部で変種新型コロナウイルスが拡散したことを受け緊急封鎖措置を始めた。ジョンソン英首相は記者会見で「変種ウイルスが高い死亡率を誘発するという証拠はないが、はるかに速く拡散することが明らかになった」として封鎖措置を断行した。


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