2020年は忘れろ

2021年新年にはムン・ジェイン大統領が米国の新大統領ジョー・バイデンを説得できるだろうか?去年のことは忘れろ。コロナ パンデミックが支配した2020年には南側や米国が整えた交渉テーブルに北側がたとえ出てきたくても出てこれなかった。コロナ19が荒れ狂い、北側は国境を閉鎖した。コロナ19は単なる医学的疫病だけでなく国家・国民間の移動と疎通を防ぐグローバル「ガザ地区分離障壁」だった。

南も北も愛憎で綴られたトランプを忘れよ。まだ「選挙不正」と不服を言っているが、トランプは昨年の米大統領選挙で敗れた。政治生命が終わった。彼は退場するだろう。特に、北側はトランプとの三回首脳会談の余韻が残っているかもしれない。惜しいが忘れよう。南側も昨年南北関係の象徴になった南北共同連絡事務所爆破という悪夢を忘れよう。しかし教訓だけは忘れずにおこう。
(中略:北朝鮮など社会情勢。対北朝鮮政策をはやくたてろ、バイデン米国行政府)

ムン・ジェイン大統領、バイデンを説得せよ

2021年はムン・ジェイン政府が仕事出来る事実上最後の年だ。昨年、南北関係梗塞局面に検察改革と不動産問題が絡まりながら支持率下落を免れないが、今年に入って任期末までさらにレイムダック現象が避けられない展望だ。すべての最高指導者が経験するレイムダックだが民族問題においてレイムダックはありえないし、あってはならない。民族問題の成果は次期指導者が誰でも継続できるようにしなければならない。

2019年2月「ハノイ ノーディール」以後、北側が南側に送ったまなざしから思い浮かぶようにキム・ジョンウン委員長はムン大統領に残念なことが多いようだ。ただしムン大統領にとって自分勝手に振る舞ったトランプ大統領がまもなく退場することが、慰めというなら慰めである。
バイデン当選者は「同盟重視」を標ぼうした。ここにムン大統領が動く余地ができた。

ムン大統領はバイデンを説得できるか?今日、首脳間対話で説得のモデルとされる「キム・デジュン-ブッシュ」間のエピソードのように。2002年2月、韓米首脳会談でキム・デジュン大統領がブッシュ大統領を説得して、2000年に北朝鮮を「悪の枢軸」とまで言ったブッシュが都羅山(トラサン)駅演説で「私たちは北朝鮮を侵攻する意思はない」としながら「北朝鮮と対話、人道的対北朝鮮支援も継続する」と明らかにしたように。

説得の内容はバイデンに早急な対北朝鮮政策を準備し、北朝鮮問題に優先順位を置いて対北協議に入れということだ。そして交渉内容は北朝鮮と米国が唯一無二に合意した2018年6.12シンガポール共同声明に戻ろうということだ。そしてその合意文内容のとおり、北米間の「新しい関係樹立」のために「韓半島平和体制構築の非核化」を向けた対話に出ろと説得することだ。

まだ時間はある。1年あれば充分だ。ムン大統領はバイデンを説得する支度を備えよ。バイデン行政府の対北政策を北米、シンガポール声明から出発するよう説得することが同盟の役割であり、韓半島平和プロセスを再稼働することであり、そして民族共助の端緒を開くことになるだろう。

ソース:統一ニュース(韓国語)[新年コラム]ムン・ジェイン大統領はバイデンを説得しなさい
https://www.tongilnews.com/news/articleView.html?idxno=200814