中国、香港の選挙制度に着手 政治参加「愛国」が条件か
3/5(金) 8:00配信
朝日新聞デジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/059ee4b89a846dd25f86f0fb38bd22f2258d3056
中国共産党の習近平(シーチンピン)指導部が、香港民主派への締めつけをさらに強める。
5日、北京で開幕する全国人民代表大会(全人代)で、香港の選挙制度の改変に着手。
「愛国者による統治」の名の下、民主派を政治の舞台から排除する内容になるとみられ、
香港の民主主義は大きな試練を迎える。

「愛国とは、中国を愛することだ」

中国政府で香港政策を統括する香港マカオ事務弁公室のトップ、夏宝竜主任は
先月28日から2日間、香港の隣の広東省深圳市で開かれた会議に出席。
香港の各界代表らを前に力を込めた。
夏氏は先月22日にも北京での会議で「愛国者だけが香港を統治できる」との方針
を表明するなど、香港の選挙制度改変に向けた地ならしを進めてきた。
国営新華社通信は、深圳での会議で、香港からの参加者は「愛国者でない者が
国や国の一部を治めることを認める国は世界にない」などと夏氏に賛同したと配信。
中国メディアや香港の親中紙も連日、香港市民の多くは選挙制度改変に賛成している
などと大々的に報道。
香港選出の全人代代表らが「今がその時だ」(馬逢国氏)などと発言し、
今回の全人代で関連議案が審議されるとの見方が強まっていた。