マーク・ラムザイヤー米国ハーバード大教授の慰安婦妄言を擁護した国内の人々が「極右者」と呼ばれている。しかし、彼らの振舞いを見れば「極右」は誤った表現だ。

極右の辞書の定義は「極端に保守主義的や国粋主義的な思想」だ。保守主義は概して強い国家主義や民族主義指向を帯びる。それが行き過ぎて自分が最高という幻想に陥ることが国粋主義だ。

極右の代表的事例はドイツ・ナチズムとイタリア・ファシズム、日本・軍国主義だ。人種的優越性を持ち出して劣等民族に対する支配を正当化する。

科学的根拠が弱いのみならず動物世界の弱肉強食の論理を人間社会にそのままあてはめる邪悪な理論だ。３者が一つのように悲惨な結末をむかえることによって自らの間違いを立証した。

もちろん完全に根こそぎ抜かれたわけではなく、悪性腫瘍のように再発もする。「失われた20年」後、保守右傾化している日本が代表的だ。社会全般の退行的雰囲気の中に過去の歴史を消すことと軍事的再武装が加速され、「嫌韓」など排他性が強化されて侵略本性が再びうごめいていている。

戦犯企業・三菱の奨学生ラムザイヤー教授の「慰安婦=売春婦」発言もそのような脈絡から出てきた。日本の極右勢力に代わって慰安婦の醜悪な真実を適当に洗濯しようとしたが、かえって問題を育てたわけだ。

それならラムザイヤーではなく日本極右を肩を持つ国内の人々はいったい何か?極右と極左が通じるという言葉はあっても排斥関係である極右どうし通じるのは奇怪だ。お互い自分が優秀な民族、支配民族だと言い張って戦っても足りない時、さっさとひざまずくのは論理上話にならない。磁石のように極同士で反発するのが正常だ。

ただし、国家と民族間の位階を認めるなら可能な側面もある。日本極右の優越的地位に承服する条件なら韓国極右も「極右」のふりはできる。弱肉強食の組織暴力世界で中ボスがぴったりそのような役割だ。

それではラムザイヤー教授に肩入れしたイ・ヨンフン、リュ・ソクチュンなどの要人はせいぜい「いんちき極右」であり実際には日本極右の下っぱに過ぎない。親日と極右は「丸い四角形」のような形容矛盾として両立できない。

もちろん親日になろうが極右になろうが悪いのは皆同じだ。呼び方の違いが何か意味があるかと思うかもしれな。しかし、ジョンオン（正言）ジョンミョン（正名）は重要だ。政治的フレーム設定は名前をつけること(ネーミング)から出発する場合が多い。極右は保守主義の延長線にある。極端でなければ保守それ自体として尊重されなければならない。保守と進歩は対等な価値判断の問題だからだ。

一方、日本戦争犯罪を美化して民族を裏切る親日は善悪の問題だ。奴隷根性に汚れた親日売国奴を「極右者」と呼ぶのは不当なだけでなく危険でもある。親日を取捨選択の問題に見せかけ免罪符にする可能性があるからだ。解放後、親日派が保守右派にこっそり変身し生き残った歴史があるでなおさらだ。

ホン・ジェピョ記者

ソース：ノーカットニュース（韓国語）[終わり炸裂]親日・極右要人という奇怪な形容矛盾
https://www.nocutnews.co.kr/news/5502447

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