試合時、旭日旗が振られたという事実はなかったが、韓国国内では大騒ぎになった。
「韓国が騒ぎ、世界規模での“旭日旗狩り”が始まりました。その運動の途中で、世界的に広めるため考え出されたのが、
“旭日旗=アジアのカギ十字”論なのです」と但馬氏。しかし、その韓国ではヒトラーからもらった月桂樹を大切にしているというから驚きだ。
「併合時代の1936年のベルリン五輪で、日本代表として出場、マラソンで金メダルを取った朝鮮人選手に孫基禎(ソン・キジョン)という人がいます。
そのとき、孫選手はヒトラーから月桂樹の苗をもらいました。孫選手の母校の養正高校の校庭に植えた月桂樹は今では大木となり、同地はソウル市立孫基禎体育公園になっています」(同)
一部の韓国人は、日本の旭日旗を「アジアのカギ十字」「ナチの紋章と同じ物だ」と、ユダヤ人が多く住む米国やナチズムに敏感な欧州に向かって叫んでいる。
「一方で、ヒトラーの月桂樹は民族の栄誉として大切にする…どう考えても矛盾しています。ベルリン五輪時、朝鮮の東亜日報という新聞は、
孫の写真のユニホームの日の丸を消した写真を掲載、民族の意地を示しました。そのせいもあって、孫基禎の名は現在、韓国人の抗日意識のシンボルとなっています。
韓国人のナショナリズムとスポーツが結びついた最初の例といえるでしょう」と但馬氏は指摘している。(抜粋)