上院代表団、軍用機に乗って訪問
米国製ワクチン75万回分支援を約束
日本も124万回分を無償提供
 
 米国と日本が新型コロナワクチン不足に悩まされている台湾の救援に乗り出した。今月4日に日本が無償提供したワクチンが台湾に到着したのに続き、6日には米国も支援計画を明らかにした。

 タミー・ダックワース議員、クリストファー・クーンズ議員=以上、米民主党=、ダン・サリバン議員=米共和党=の米上院議員代表団3人は6日に米軍機で台北松山空港に到着し、台湾に米国製ワクチン75万回分を支援した。今回の支援は、先に米国政府が「世界に支援する」と表明した8000万回分の一部だ。具体的なワクチンの種類は分かっていない。

 ダックワース議員はこの日、同空港で記者会見を開き、「新型コロナ流行初期に台湾は私たちに防護用品を提供し、米国国民の命を救うのを助けた」「(ワクチンは)台湾に対する感謝の気持ちを反映したもの」「米国は台湾の差し迫った需要を認識している」「台湾の需要を把握し、これをワシントンに伝えたい」と述べた。

 これに先立ち、韓国を訪れた米上院代表団は同日午前5時、米空軍のC−17グローブマスター輸送機に乗って韓国の烏山空軍基地を出発した。午前7時19分に台湾に到着し、蔡英文台湾総統らと面談した後、午前10時30分に再び飛行機に乗って韓国に戻ってきた。

台湾は「防疫模範国」と言われていたが、今年5月中旬以降は新型コロナ感染者が急増している。初期防疫成功に自信を持ち、ワクチン確保が遅れるや、中国政府と台湾の野党・国民党が「中国製ワクチンを導入すべきだ」と台湾政府に圧力を加えた。中国と距離を置いてきた蔡英文総統側は「統一戦線戦術だ」として拒否しているが、中国製ワクチンでも導入せよという内外の圧力により追い込まれている状況だった。

 日本政府も4日、台湾にアストラゼネカ製ワクチンを無償提供すると公にした。第1弾として124万回分のワクチンが同日、日本の航空貨物機に積み込まれて成田空港を出発、台湾に到着した。日本がワクチンを海外に提供したのは今回が初めてだ。

 米・日は台湾の対中国けん制の防波堤と見なし、支援を拡大している。米政府は今年に入ってから、米国の公務員が政府の建物で台湾の官僚に接触することを許可した。また、ジョー・バイデン米大統領は今年4月、クリス・ドッド元上院議員ら「非公式特使団」を台湾に派遣した。日本も両岸関係(中台関係)において公式に台湾を支持している。


北京=パク・スチャン特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2021/06/07 09:20
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/07/2021060780006.html?ent_rank_news

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