中国では最近、靖国神社で記念写真を撮り、乃木神社で行われた結婚式に参加した俳優が猛烈なバッシングを受けている。そしてバッシングはほかの有名人にまで飛び火しているようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、日本好きと精日(精神的に自らを日本人とみなす中国人)は明確に区別すべきであると主張する一方、精日の有名人は他にもいると紹介する記事を掲載した。

 記事は、靖国神社で記念写真を撮った俳優の張哲瀚(チャン・ジャーハン)氏について、中国のネット上では「本当は愛国者で、単に日本が好きというだけ」と擁護する声もあるものの、靖国神社がどんなところなのか知らないわけがなく、「精日」の人物だと断定し厳しく非難した。

 続けて、精日の有名人はほかにもいると紹介し、中国の通信機器メーカーの創業者を紹介し、この人物は自身のSNS上で、「日本を愛している」、「引退したら日本で老後を過ごしたい」、「偉大なるわが大日本」など、日本を称賛する発言を何度もしていたと指摘した。

 また、中国の有名な作詞作曲家氏も、「靖国神社に行ったことがあるだけでなく、番組のなかで靖国神社を擁護するような発言をしていた」と伝えた。さらに、ベテラン俳優の男性もSNS上で「日本は北京を8年も占拠していたが、なぜ故宮のなかの宝物を奪って故宮を燃やすことはしなかったのだろう。これは侵略者の本性と合致するだろうか?」と日本擁護の発言をしていたという。

 中国のネット上では愛国主義の高まりとともに、日本を評価する発言や文章はバッシングを受けているようだが、著名人の過去の発言まで掘り起こしたうえで批判の対象とする様相を呈しており、まるで「精日狩り」のような状況になっている。(編集担当:村山健二)


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