【ローマ聯合ニュース】

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は8日(現地時間)、理事会後の記者会見で「北朝鮮のNOC(国内オリンピック委員会)は東京五輪に参加しなかった唯一のNOCだった」として、北朝鮮に2022年末まで資格停止処分を科すことを明らかにした。AFP通信が伝えた。

この処分により、北朝鮮は来年2月に中国・北京で開催される冬季五輪に参加できなくなった。

この資格停止期間中、北朝鮮はIOCからの支援も受けることができない。

ただ、北朝鮮の選手が個人資格で北京冬季五輪に出場する可能性は残されている。バッハ会長は、北朝鮮の選手が出場権を獲得すればIOC が適切な時点でしかるべき決定をするだろうと述べた。

北朝鮮は3月に開いた朝鮮オリンピック委員会総会で、世界的な新型コロナウイルス流行から選手を保護するという理由で東京五輪への不参加を決めた。IOCにはこの決定を正式に通知しなかったとされる。

こうして、7月に開幕した東京五輪に北朝鮮選手の姿はなかった。IOC加盟国・地域の中で不参加は北朝鮮だけだった。特別な理由のない五輪不参加は五輪憲章に背いたと見なされる。

北朝鮮が北京冬季五輪に参加できなければ、同大会で北朝鮮との対話ムードづくりに乗り出すという韓国政府の目算は狂うことになりそうだ。


2021.09.09 08:42
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210909000300882