韓国の街中にある店の看板は、そのほとんどがハングルで書かれているが、道路の案内標識に書かれた地名はハングルのほか漢字でも表記されている。また、韓国人の身分証も漢字で名前が記されている。韓国は漢字を廃止したはずなのに、なぜ一部で漢字が使われているのだろうか。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、この理由について説明する動画を配信した。

 動画ではまず、1950年代に撮影された韓国の写真を紹介し、「当時はどこにでも漢字が見られた」と指摘した。しかし、その後韓国は「民族的独立と自尊心のため」漢字を廃止し、ハングルだけを使用するようになったと伝えた。

 では、なぜ身分証には漢字の名前を記すのだろうか。これはハングルが「表音文字」だからだと説明した。このためハングルだけで名前を書くと、同姓同名が多くなってしまい、本来の名前の意味も伝わらなくなると指摘している。

 この動画に対して中国のネットユーザーから、「この点で韓国は日本に学ぶべきだな」、「前にソウルに行ったときに韓国人のお年寄りと話をしたら、漢字での交流の方が便利だったと言っていた。ハングルだと意味が表現できないことが多いそうだ」などのコメントが寄せられた。

 また、「韓国とベトナムが漢字を廃止したのは識字率と関係がある。中国も漢字を簡体字にしたのは簡単に学べるようにするためだ。でも最近では高校で繁体字を学ぶようになっている。やはり漢字は世界で最も優れた文字だ」という人もいて、多くの中国人ユーザーが漢字の優位性を自賛していた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

サーチナ 2021-11-16 16:12
http://news.searchina.net/id/1703587?page=1