【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は21日午後7時10分から100分間、「国民との対話」を行った。文大統領が生放送に出演し、政策と関連する質疑応答を行うのは2019年11月以降、約2年ぶり。コロナウイルスの流行が長期間続いていることもあり、国民からは防疫と民間経済に関する質問が多かった。

 文大統領は「国民の皆さんがコロナのため苦労したが、段階的な日常回復(ウィズコロナ)に入り非常にうれしい。日常回復のおかげで国民と(久々に)意思疎通を図ることができて非常にうれしい」と感想を述べた。

 ワクチン接種を終えた人が感染する「ブレークスルー感染」の恐れや、コロナで被害を受けた自営業者などへの支援のほか、若者の失業、不動産投機問題に関する質問が出た。

 文大統領は政権の成果として韓国の防疫体制を挙げる一方、不動産問題についてはあらためて謝罪した。文政権は住宅価格の安定を目指して様々な政策を打ち出したが、それらが裏目に出てソウルを中心に不動産が急騰。マイホームを手に入れられない庶民らが強い不満を示している。

 国民との対話はKBSで生中継された。KBSが世論調査機関を通じ、年齢や性別、地域などを考慮して選んだ国民約300人が参加した。ワクチン接種を終えた約200人がスタジオで、残り約100人はオンラインで参加した。

聯合ニュース 2021.11.21 21:48
https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20211121001100882?section=politics/index

https://img.yna.co.kr/photo/yna/YH/2021/11/21/PYH2021112111830001300_P2.jpg
「国民との対話」のもよう=21日、ソウル(聯合ニュース)