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貯金通帳によると、ミャンマー戦線が緊迫してマンダレーが陥落した1945年3月の後になって5000円、1万円と極めて多額の貯金を行なっている。
無価値紙切れになった軍票を拾ったもらった等が考えられる。


■貯金時点で、軍票はほとんど無価値
「二〇年〔一九四五年〕三月マンダレー失陥後は、軍票はほとんど無価値になってしまった」
(太田常蔵『ビルマにおける日本軍政史の研究』吉川弘文館)


■貯金時点では軍票は焼却対象だった>
「金はどうです。今全部焼却するところなので必要なだけ持っていって下さい。まだまだ入用ですよ。二、三十万円くらいどうですか」と言う。
「そうですな、頂いておきましょう。しかし荷物も多いし、当座用に三万円ほど頂きましょうか」と返事して」、新札の軍票三万円を受け取り
(荒木進「ビルマ敗戦行記」岩波新書)
http://ssstorage.jugem.jp/?eid=4