仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版は4日、中国からの渡航者に新型コロナウイルスの検査を行わないとしたドイツ政府の方針が物議を醸していると報じた。

ドイツのラウターバッハ保健相は12月30日、中国からドイツに入国する際の検査の再開について「現在は必要ない」と述べた。ドイツ3与党の政治家も、多くが検査義務化に否定的な考えを示しているようだ。しかし記事によると、ドイツ医師会は中国からの入国者全員に対して検査を実施することを推奨している。

ドイツ医師会のヨハネス・ニーセン会長は「中国で発生しているような大流行下では、ウイルスが変異することを考慮し、準備をしなければならない」とし、「私たちは今、欧州が一体となった防護プログラムを必要としている。中国から出国する旅行者は全員、欧州に入る際に検査を受けるべきだ」と述べたという。

また、ドイツ左翼党は政府を批判し、中国からの旅客全員にPCR検査を行い、陰性証明書を発行するよう求めている。

RFIの記事は「現在の状況は不安定であり、EUが27の加盟国をまとめて中国に対応させることができるかどうかは定かではない」とし、「これまでの新型コロナのパンデミックの間、入国規制を(EUで)統一する取り組みは何度も失敗してきた」と指摘。キリスト教民主同盟(CDU)のスポークスマンも「単一の国の行動は有効ではない。EUが統一して行動することでしか効果が得られない」と発言したことを報じている。(翻訳・編集/北田)

Record China 2023年1月5日(木) 5時0分
https://www.recordchina.co.jp/b907095-s25-c100-d0052.html