全羅南道で、世界最大のサイズの希少山参(高麗ニンジン)が発見された。

 昨年11月6日、登山客のパクさん(57)が、全羅南道順天市と和順郡の境にある山地で重さ415グラムの希少山参を発見したという。韓国伝統シムマニ(山参採り)協会が10日に明らかにした。

 この山参は色、形、樹齢、大きさ、重さ、味、香りなどの点で韓国国内の山参と比べて特色がある、と同協会は説明した。

 協会は、忠清北道先端園芸センターの研究陣および忠北大学園芸科学科のペク・キヨプ教授のチームに成分分析などを依頼した。分析の結果、ニンジンに含まれるサポニンという成分の中でも抗がん作用が最も優れている「Rg3」という物質の含有量が高いことが判明した。

 この山参は今から1000年前、百済や統一新羅の時代に出現したニンジンと似た形態だと協会側は伝えた。

 協会関係者は「樹齢を特定できない『ひげ根』サイズのトクス(不定根)が育っており、両角の大きなヤクトン(ニンジンの胴体)を形成している」とし「特に、芦頭(ニンジンの根の上端部)部分がヤクトンの発達によって取り込まれ、内側に包み込まれる現象が生じていて、子参のない独参だとみられる」と説明した。

 協会は、14年前の2009年に中国の山参市場で6億ウォン(現在のレートで約6300万円。以下同じ)相当の価格で落札された山参と比較し、この山参の価値は6億8000万ウォン(約7200万円)になるだろうと推定した。

チョ・ウンイム記者

朝鮮日報日本語版 2023/01/11 13:01
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