世界的な半導体メーカー「台湾積体電路製造(TSMC)」の熊本県菊陽町への進出を受け、蒲島郁夫知事は11日、県内の経済団体関係者らとともに台湾を訪問した。台湾経済界との交流を深め、企業間の連携やビジネス拡大につなげる狙いで、地元の期待は高まっている。

世界規模のメーカー進出の影響は大きく、九州フィナンシャルグループによると、関連企業約80社が県内に新たに拠点を設けるか増設すると想定され、TSMC関連の約1700人を含め約7500人の雇用が見込まれている。試算では、県内への経済波及効果は10年間で約4兆2900億円にのぼる見通しだ。

人材育成に向けた動きも加速する。熊本大は2024年春、半導体人材育成を主眼とした学部相当の「情報融合学環」(仮称)などを新設。年70人程度だった関連産業への人材輩出を10年で倍増させる狙いだ。

1/11(水) 21:04 朝日新聞デジタル
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