第一人者も差別発言だらけ

 例えばプロゲーマーではないが、ゲーム実況の第一人者である加藤純一はゲームキャラに対して黒人を差別的に揶揄する罵詈雑言。
 自身の女性観を語るシーンでは「女はバカなんだから役職なんか就くんじゃねえ死ね」「女の人は頼むから家から出ないでください」と、まともな社会生活を送っていたらとても耳にしないような言葉を連発している。
 ゲーム実況者の第一人者かつ最も人気のある人物がこの調子なのである。これに倣って、過激な発言で視聴者を得ようとする者が現れても不思議ではない。実際にゲーム実況者の動画を見ると、明らかに加藤純一を意識したテンションで配信を行う者が多いことに気づくだろう。
 また、ゲーマーが差別発言を繰り返すもう1つの要因として、ゲーム実況動画配信の界隈で日常的に使われている用語の下劣さも挙げられる。  例をあげてみよう。

○「人権キャラ」=持っていないとそのゲームを攻略できないレベルのキャラ
○「沼プレイ」=知的障害者を指すネットスラング・池沼(ちしょう)から派生。意味不明なゲームプレイのこと
○「脳死」=何も考えずにプレイしている様子
○「レイプ」=一方的なゲーム展開のこと
○「死体蹴り」=勝敗が決した後も勝者がプレイを続ける様
 などなど。

 これらの発言が普通に飛び交っているのが、現在のゲーム界隈の状況なのである。
もはや感覚が麻痺しているとしか言えない。
 こうした現状が変わらぬ限り、たぬかなをはじめとしたゲーマーが差別発言を繰り返すのは当然なのかもしれない。