【ソウル=溝田拓士】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は30日、北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長の日韓訪問について、アジア太平洋地域における「戦争の前奏曲だ」と批判する論評を報じた。論評は、北朝鮮の国際政治専門家によるもので、日韓とNATOの連携強化の動きに反発している模様だ。

 ストルテンベルグ事務総長は29日に訪韓し、韓国の 朴振パクチン 外相と会談した。30日には、3日間の日程で日本を訪れ、岸田首相と会談する予定だ。

 論評は、NATOが「勢力圏をアジア太平洋地域にまで拡大しようと試みてきた」とし、「地域に招かれざる客を引き入れている南朝鮮(韓国)と日本は極度の安保危機に近づいている」と強調した。

 論評は、NATOがロシアの侵略を受けるウクライナを軍事支援していることにも触れ、「NATOに流れ込む南朝鮮と日本の武装装備が戦場に現れるのは時間の問題」と主張した。

読売新聞 2023/01/30 10:28
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