>>25
その通り
日帝残滓を取り除くには併合前に戻るしかない


イザベラ・バード『朝鮮紀行』

朝鮮の国民を分けるとしたら、「盗む人」「盗まれる人」の2つしかない。
「搾取する人」は役人 「搾取される人」はそれ以外の国民である。
一生懸命努力してほんのわずかな金でも蓄財したことが知られれば、
役人が全てを搾取していく。
ゆえに、ぎりぎりに暮らしていけるだけの収入を得ればよいので、
それ以上働こうとしない。
ゆえに、生活の向上がみられず、みんな貧しいままである。
朝鮮は自国による改革はもはや不可能であり、
他国による改革し方法はなかった。

朝鮮人官僚界の態度は、日本の成功に関心を持つ少数の人々をのぞき、
新しい体制にとってまったく不都合なもので、改革のひとつひとつが憤りの対象となった。
官吏階級は改革で「搾取」や不正利得がもはやできなくなると見ており、
ごまんといる役所の居候や取り巻きとともに、全員が私利私欲という最強の動機で結ばれ、
改革には積極的にせよ消極的にせよ反対していた。
政治腐敗はソウルが本拠地であるものの、どの地方でもスケールこそそれより小さいとはいえ、
首都と同質の不正がはぴこっており、勤勉実直な階層をしいたげて私腹を肥やす悪徳官吏が跋扈していた。
このように堕落しきった朝鮮の官僚制度の浄化に日本は着手したのであるが、これは困難きわまりなかった。
名誉と高潔の伝統は、あったとしてももう何世紀も前に忘れられている。公正な官吏の規範は存在しない。
日本が改革に着手したとき、朝鮮には階層が二つしかなかった。盗む側と盗まれる側である。
そして盗む側には官界をなす膨大な数の人間が含まれる。
「搾取」 と着服は上層部から下級官吏にいたるまで全体を通じての習わしであり、どの職位も売買の対象となっていた。


家とも呼べないような藁葺きの泥壁の住居の地べたに住み、
家と家の間を通る狭い道の両脇には、それらの家々から
垂れ流された汚物混じりの汚水が流れる溝があり、その近くで、
土埃塗れの半裸の子供と病気持ちの犬が遊んでいる。

ソウルの景色のひとつがこの汚水の川。
そこで女達は手桶に水を汲んだり、洗濯をしている。
歴史は古いのに、文化財などは何もなく、公園すらもない。
世界有数の悪臭のする町である


ソウルには芸術品はまったくなく、古代の遺跡もわずかで、
公園もなければ、まれな例外を除けば見るべきイベントも劇場もなく、
旧跡も図書館も文献もなく、宗教におよそ無関心であったため寺院もなく、
迷信が影響力をもつため墓地もない。
孔子廟と碑を除くと公認の寺院がひとつもなく、
城内に僧侶が入ると死刑に処せられかねないため、
清や日本ならどんなみすぼらしい町にでもある
堂々とした宗教建築物の与える迫力がソウルにはない。

貨幣・通貨の流通については、銀行が町にない。
路地には悪臭が漂い、冬にはあらゆる汚物が堆積し、
くるぶしまで汚泥に埋まるほど道はぬかるんだ。