フィリピン沿岸警備隊は13日、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島のアユンギン礁付近で、海軍への補給任務中だった巡視船が6日、中国海警局の艦船からレーザー照射を受けたと明らかにした。乗組員の目が一時的に見えなくなったほか、危険な操船があったとして、警備隊は「主権の明らかな侵害」と非難している。中国外務省の汪文斌副報道局長は13日の記者会見で「抑制的」な行動により自国の主権を守ったと主張した。

警備隊によると、艦船は緑色のレーザーを2度照射。巡視船の後方約140メートルに接近した。レーザー照射は異例で、警備隊は「中国の艦船が海上で攻撃的な行動を取っても、領土を守るため、プレゼンスを維持し主権を主張する」と声明を出した。

アユンギン礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内。(共同)

産経新聞 2023/2/13 21:34
https://www.sankei.com/article/20230213-HTOMVBAEUFJWXD6OQ3YUIVFAAU/