ー前略ー

日韓の「共同管理」…?

 私自身、最近SNSで知り合った日本に住むという後輩の在日3世から親しみのあるメッセージをもらい、その中で『差別された韓国で気づいた ふるさと日本』という書籍をすすめられた。内容は同じ在日で立場は違えど同じ(共感)気持ちだ。

 そんな日本人でも韓国人でもない私が日韓問題「3本柱」のの一つである竹島問題をどう受け止めているかというと、もう韓国の実効支配を解くことは無理だと思っている。

 そうであるならば、せめて韓国政府に「日本固有の領土」と認めさせる代わりに共同管理という名目で実効支配(管理)を任せ、船の行き来は両国に限り制限を持たないことにすればどうだろうかと以前から思っている。

 もちろんこのことを両国で今まで何度か話してきたが、その度にその席は大炎上する。日本で話すと議論での炎上だが、韓国では果てしない朝鮮王朝への話に遡っての炎上となる。

 こんな話をするとまたお叱りのコメントが多く寄せられると思うが、コメントには実際の解決案を示しながらのお叱りを期待したい。それも、戦争とか断交などという極端な解決策ではなく、実現可能な平和的解決策として。
竹島問題への「関心度」

 私は慰安婦問題、元徴用工問題をめぐって、日本が十二分に韓国への謝罪、補償をしていることを知っている。だから今、元徴用工問題解決に向けて日本政府が「お詫び」を準備しようとする動きに大反対だ。そのことが報道されるや、また韓国の勘違いした議員は、さっそくつけ上がった声明、コメントをしているのを見てもウンザリしている。

 韓国では一部の被害者団体の欺瞞が次々に明らかになる中で、被害者を利用した汚い守銭奴と見る風潮も出てきている。「弱者の盾」を利用する市民団体から、韓国民が離れていっているのは間違いない。

 慰安婦問題に関しても、それまで正義連という組織が日韓の間で慰安婦被害者の意思とは関係なくどれほど「足枷」になってきたかについても、ついに世間の知るところになった。そこに加担していた政府への評価も同時に変わってしまったのだ。

 だが、竹島問題はどうだろうか。もちろん、昔から一部の精力的な議員や団体の活動もあったことは認める。そのおかげで「竹島の日」もできた。では、この2005年2月22日の「竹島の日」が定められた時でも、日本国民はいまほど韓国(朝鮮半島)へ対する関心はあっただろうか。

腹を括って向き合うべき

 結局、竹島問題は韓国では専門家やメディアの飯のタネになっている。国際裁判さえ承諾しなければ、永遠と続く金の鉱脈みたいなものだろう。

 私は今、元徴用工問題が解決されそうな流れの中、竹島問題は多くの日本国民が腹を括って向き合わなければならない問題と思う。その解決策はまだまだ話し合っていくべきだ。

 だが、先の元徴用工問題などはこれ以上、日本が手を差し伸べる必要はない。韓国政府に決めさせて、実行できた時に、日本政府はその後の対応を考えてほしい。その次に決めるのはまずは竹島をどうするか。それについて、日本国民が考えなければならない。

豊 璋(在韓国コンサルタント)

現代ビジネス 2/18(土) 7:33配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/0064a7cf9114f1769fdd726fdd60936bf04e33ce