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李氏朝鮮時代の仏教弾圧

李氏朝鮮時代に入ると、儒教が国教となったため、仏教は徹底的に弾圧された。
初期には王族の保護を受けたが、士林派の集権で弾圧が強化された。
僧は都の漢陽に入ることを禁止された上、賎民階級に身分を落とされた。
また、全国に1万以上もあった寺院は242寺に限定され、その他の寺院は所有地と奴卑を没収され、また多くが破壊された。
さらに、第3代太宗の時代の1407年(太宗7年)には、
12宗が7宗88寺院(曹渓宗・天台宗・摠南宗・華厳宗・慈恩宗・中神宗・始興宗)に、
次の世宗の治世(世宗6年・1424年)にはその7宗派も曹渓宗・天台宗・摠南宗を統合して
禅宗、華厳宗・慈恩宗・中神宗・始興宗を統合して教宗と、2宗派にまとめられた。
88の寺院は、禅宗18寺院・教宗18寺院の計36寺院を残し廃寺となり、
この時期に朝鮮半島の仏教は著しく衰退した。