新型コロナウイルスの起源について、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は26日、中国の研究所から流出した可能性が高い、と米エネルギー省が判断していると報じた。新たな機密情報を根拠としており、ホワイトハウスや米議会幹部に報告されたという。ただ、米政府内でも、動物を介して人に感染した説を有力視する機関もあり、見解が割れている。

 WSJによると、エネルギー省は「確信度は低い」としながらも、ウイルスが中国の研究所での不慮の事故によって広まったとの判断を下した。エネルギー省は、先端的な生物学的調査も担う米国立研究所を管轄しており、「相当な科学的知見を有する」という。

 他の政府機関では米連邦捜査局(FBI)も研究所流出説を支持する立場をとっている。国家情報会議や他の四つの機関は動物を介した説を支持し、米中央情報局(CIA)など二つの機関は、どちらの説か結論づけていないという。

 米紙ニューヨーク・タイムズ…

この記事は有料記事です。残り401文字

朝日新聞 2023年2月27日 16時00分
https://www.asahi.com/articles/ASR2W4JQ4R2WUHBI00N.html