>>253
鈴置さんによると……

鈴置:韓国の国益は毀損するかもしれませんが、外交部の「省益」にはおおいに資します。
もし、日本が新たな談話で正式に謝ったら今後、歴史カードを使いにくくなるからです。

「日本はちゃんと謝らなかった」ことにしてこそ、歴史カードを温存できるのです。
時々、日本を小突いて謝らせるのが外交部の仕事ですが、そのためにもちゃんと謝られたら困るのです。

申?秀氏をはじめ、韓国の外交官は日本に対しては歴史カードを武器にするのを常套手段としてきました。
それを失うなんて、想像もつかないでしょう。

――「謝罪は『談話の継承』でもいい」は巧妙な罠なのですね。

鈴置:尹錫悦大統領がそれを狙っているかは不明ですが、外交部はそこまで考えているはずです。
その計算ができなければ、韓国の外交官ではありません。

――日本の外務省は? 

鈴置:日本のメディアに「『談話の継承』案を韓国に飲ませた」と外交的勝利を誇っていますから、
今さら修正は効かないでしょう。とりあえず、ボロはでないわけですし。 (2/21 デイリー新潮)