韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射したと14日午前7時44分ごろに発表しました。

■日本政府 官邸対策室で情報収集

日本政府は、ミサイルに関する発表はしていませんが、現在、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室で情報の収集にあたっています。

■北朝鮮の最近のミサイル発射

北朝鮮はことしに入って、元日に首都ピョンヤンのリョンソン(龍城)付近から「超大型ロケット砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイル1発を発射しました。

先月も、18日にピョンヤン近郊のスナン(順安)にある国際空港からICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星15型」を発射し、北海道の渡島大島の西方およそ200キロの日本のEEZ=排他的経済水域内の日本海に落下しました。

また20日には、西部のピョンアン(平安)南道スクチョン(粛川)付近から「超大型ロケット砲」2発を発射しました。

さらに23日には、北東部のハムギョン(咸鏡)北道キムチェク(金策)から戦略巡航ミサイル「ファサル2型」4発を発射したと、翌日になって発表しました。

今月9日も、西部のナンポ(南浦)付近から短距離弾道ミサイルを発射し、翌日になって6発のミサイルが同時発射された写真を公開して「火力襲撃訓練」だったと発表しました。

そして12日、東部のシンポ(新浦)付近の海上の潜水艦からミサイルを発射し、北朝鮮はこれについて戦略巡航ミサイル2発を発射したと、13日に発表していました。

NHK 2023年3月14日 8時18分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230314/k10014007451000.html