【ソウル聯合ニュース】韓国の尹徳敏(ユン・ドクミン)駐日大使は27日、ソウルで開いた記者会見で、韓日関係改善に関する日本国内の世論について、「岸田政権が信念を持って韓日関係問題を進める環境が整っている」として、「日本の右翼の間でも立場の変化が感じられている」との認識を示した。

 尹氏は「最近、安全保障を重視する右翼勢力は韓国との協力を強く主張している」とし、「日本の政局の変化が感じられている」と言及。韓国政府が今月初旬に発表した徴用賠償問題の解決策については、「1965年の請求権協定と2018年の大法院(最高裁)判決との矛盾を尊重しながら解決策を見いださねばならない苦肉の策だった」と評価した。

 岸田文雄首相が95年の村山談話や98年の金大中・小渕共同宣言(韓日共同宣言)などに明記された「痛切な反省と心からのおわび」には言及しなかったが、談話を全体として引き継ぐと述べたことを挙げ、「韓日関係はそれ(談話)が守られなかった関係から守られる関係に戻ったと思う」と意義を強調した。

 また、「(16日に開かれた)韓日首脳会談ですべての問題が解決されたわけではない」とし、「(両国は)過去10年間外交戦争をしてきたが、今は正常な関係に転換する一つのきっかけができた。これからやるべきことが非常に多い」と述べた。

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