ハン・ドクス首相と最大野党「共に民主党」が3日、国会で開かれた対政府質疑で、韓日首脳会談と強制動員賠償問題に対する政府の解決策をめぐりって衝突した。民主党は「国民のプライドを大きく傷付けた屈辱的な会談」だと攻勢を繰り広げたが、ハン首相は「(尹錫悦)大統領が歴史的に新たな章を開いた」とし、「成果」を強調した。

 民主党のキム・サンヒ議員は同日、韓日首脳が合意した日帝戦犯企業の強制動員賠償案が「未来指向的発展方向を議論できる土台」という両国政府の評価について「我々が解決策を作り、宿題に丸付けでもしてもらうように、日本に評価を受けたのだ。これが首脳会談といえるのか」と叱責した。これに対してハン首相は、「2018年の(最高裁)判決によって、韓国にある(日本の)企業の資産を強制的に(売却を)執行しようとする動きが進み、韓日関係はこれ以上悪くなれないほど悪化してしまった」とし、「その石を片付けたことをきっかけに、今後韓日関係が望ましい関係に進む土台を作った」と反論した。先月21日の国務会議で最高裁の賠償判決を「障害物」に喩え、「韓国が先に除去しよう」と述べた尹大統領と同じ認識を示したわけだ。

 ハン首相はまた、「(強制動員)当事者、被害者らはこの解決策を拒否している」という民主党のユン・ヨンドク議員の指摘に対し、韓日国交正常化当時、「私も高校生の時、市役所で(韓日基本条約の批准に反対する)デモに参加し、全国民が激しく反対したが、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領がそのような決断を下さざるを得なかった背景と似ているのではないか」と述べた。さらに「長期的にみた時、(当時の合意が)韓国が世界10位の経済大国になるのに寄与したことは、誰も否定できないだろう」とし、第三者弁済案が尹大統領の「未来志向的韓日関係のための大乗的決断」だと強弁した。

 ハン首相はさらに一歩踏み込んで、「岸田(文雄)首相も韓日関係を不幸な過去に縛られず、未来に向けて進むという一つの大きな原則に立ってそれなりに呼応した」と述べた。

ハンギョレ 2023-04-04 00:09 修正:2023-04-04 07:19
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