ファンミーティングから広告撮影まで ネットフリックスも新しいバラエティー番組を制作

「しみけん」「つぼみ」「めぐり」…

 私には全く分からないが、私の友人らは皆分かるこの名前は、日本のAV男優・女優らだ。韓国ではAVは違法。
闇ルートでつてを頼って探してみた動画に登場する素肌の俳優たちが、今ではきちんと服を着こみ、ユーチューブなどを通して韓国国内の視聴者を攻略しつつある。
「みだらな仕事」「道徳観念に有害」という一部の批判にもかかわらず、AV俳優らの活動は連日拡大する勢いだ。日陰から表舞台へ。

■オンライン「性進国」の外交大使
ー中略ー
■再生数は保証付き…韓国芸能人も「うちのチャンネルへいらっしゃい」
ー中略ー
■ネットフリックスにまで登場

 お笑いタレントのシン・ドンヨプと歌手ソン・シギョンが司会を務め、AV俳優らと濃密な対話を交わす新バラエティー『性+人物』が、4月25日からネットフリックスで配信されている。
19禁のトークショーバラエティー『魔女狩り』の演出陣が制作を担当し「普段から気になっていたけど未知の領域だった『成人文化産業』の人物を探求するトークショー」との説明だ。
しみけんや相沢みなみなど、有名AV俳優が出演陣に名を連ねた。

 日本のAV監督の一代記を描いたドラマ『全裸監督』が2021年からネットフリックスで配信されてはいるが、
韓国の有名芸能人が合流して日本の性風俗を紹介する正式なテレビ番組が制作されるのは今回が初めて。
日本国内の韓流ブームに後押しされて、韓国語に堪能な親韓派AV俳優らが増えており、こうした人々の韓半島進出は一層加速するものとみられる。

■刺激性にばかり没頭…一線を越えた?

 批判も沸騰している。AV俳優らの活動領域拡大により、場合によってはわいせつ性に対する社会的許容値が過度に緩みかねないという懸念だ。
実際、3年前にしみけんが韓国国内のゲーム広告に出演したとき、青瓦台(当時の韓国大統領府)の国民請願掲示板に
「日本のAV俳優の韓国広告禁止を請願します」という書き込みがなされたこともある。
「日本のようにポルノ制作が合法化された国でも、AV俳優をテレビCMに起用するというのは類例がない」
「大人はもちろん青少年の性価値観にも大きな影響を与えかねない」というのが請願の理由だった。
大衆文化評論家のキム・ホンシク氏は「新たな話題の糸口を投げかけることができず、
末梢的な話題性にばかり没頭しているのを考えると、人気の持続期間は長くないだろう」と語った。

チョン・サンヒョク記者
記事入力 : 2023/05/14 06:01
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